一人暮らしは上機嫌で進む

最近付き合い始めた彼から、昔話を聞くことがあった。高校を卒業した彼は、故郷を遠く離れた地で、一人暮らしを始める事となる。A県のとある大学。合格した先は「文学部」に属する少々特殊な科で、日本においては少数であったため、住居を変えざるを得なかったのだ。毎日、口やかましく小言を聞かされる親元からの解放とあって、引越した当初はすごく上機嫌が続く。のびのびとした時間を夢見つつ3月末、新居地においての生活が始まる。

一人暮らしに歪みが生まれる

入学して半年程の間は、彼は順調に日々を送っていたという。引っ込み思案な性格のため友人こそ出来なかったものの、授業はそれなりについていけたし、それまでの人生で初めてのアルバイトにも就業することが出来た。一人暮らしの不安は特になく、近所とも大して付き合う機会がないため、トラブルも起きず何事もなく過ごしていく。だがたった1度講義を休んだ日から、そこから堕落した生活が始まっていくこととなる。たった1日の休息なのに。

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一人暮らしの緊張がゆるむ

件の日、彼は酷く具合が悪かった。微熱がけだるさを呼び、絶えず悪寒が背中から負いかぶさってくる。どうしても起き上がることが辛くてならない。布団から出ることさえ億劫に感じられた。「一人暮らし」という環境で緊張により張りつめた糸が、今更になって緩んだのかもしれないと、そう思ったらしい。医者に行けばいいのだが、何せ立ち上がることもままならないし、あてにするような友人もいない。救急車を呼ぶのは流石に大げさだろうね。

自分から何もしなかったから、一人暮らしでドン底まで落ちるのを経験。でも最下層まで行けば、そこで留まるか上にあがるしかない。浮上のきっかけは、それとなくやってくる。

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